金属アレルギー反応を突き詰めると電子の物質間移動に帰着する

あらゆる物質は分子から成っていてそもそも自由に動ける電子があって、電子だからプラスとマイナスでくっつきたがす。奪われたりして離れるっていうこと。

金属アレルギーだから金属と皮膚の間に化学反応が起こされたり起きなかったりするっていうこと。

そして金属アレルギー反応にまつわる電子移動の制御によって化学反応を誘起できる、これがパッチテスト。

だから反応しない金属で作った指輪なら電子が移動できない物質間なら何も起きないし金属アレルギー皮膚炎も起こらないので安全に指輪が着けられるっていうそんなことをあれこれ書いているうちにすっかり化学にのめり込んでいます。

ビリビリする電源にコンセントをさすこととはまったく違うけれど電気化学とか材料工学とか酸化還元反応と指輪が切っても切れない縁でつながっています。指輪をして温泉に入るとどうなるのかも化学反応に深く関係します。温泉にどんなイオンが溶けているかで金の指輪が黒ずんだり、銀が真っ黒になったりから始まり、チタン、ジルコニウム、タンタル、アルミ、銅の不動態の色に魅せられ、銅がカラフルで鮮やかなマゼンダになったりピーコックグリーンになったかと思えば緑青や赤茶のさび、鉄の赤さびと黒さびの違いなど身近なところに酸化還元反応があるのを発見できる毎日です。

 

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