チタンとレアメタルとアイアンマンとマジンガーZ

洋上に浮かぶ羽田空港D滑走路の天井裏がチタンでできているそうですが、チタンとゴールドの合金がアイアンマンに使われていたのが現実にチタン金合金が開発されたり、ガンダムのルナチタンという架空の素材が、現実にチタンとレアアースの合金というのが出来たり、もっとさかのぼるとマジンガーZの素材ジャパニウムという合金も約50年前当時は存在しなかった合金。ブラストファイアーでも溶けない高温と言われて連想するのは高温に耐えるジルコニウム、ハフニウムです。原発の核燃料棒に使われても溶けないというジルコニウム、ただし原発事故ではハフニウムの炉心も溶融してしまいましたが。

こんなレアメタルについて日々興味が尽きないのですが、金属アレルギーを持つ友人がバナジウム天然水を飲んでいるのをみて、積極的になぜミネラルウォーターを飲んでしまうのか疑問が疑問を呼んでしまいつい調べてしまいます。ミネラルはつまり金属イオンですから金属イオンアレルギーを助長するのかしないのか。ではアイアンマンではないけれど、アイアンアレルギーという人が居たとして、われわれの体内のヘモグロビンはアイアンイオンが必須なわけで、鉄Feが欠乏すると医師から鉄を処方されるほどなくてはならない金属です。マジンガーZの兜博士は富士山の裾野で採掘したジャパニウムを使ったことになっているみたいですが、富士山の天然水バナジウムウォーターというミネラルウォーターのミネラル含有量はどの程度でどんな効能が証明されているのか不思議は深まります。

金属が体内に入ると経皮吸収は良くないのか、あるいはほんとうに吸収されるのか、細胞に浸透できるのは水だけではないのか、そもそも皮膚は表皮と真皮があって、からだを護っているはずなのに金属が皮膚から浸透などとありえるのか。ではプラチナの金属アレルギーはどうして起こるのか、疑問がつぎつぎとわいてきます。そして忘れてしまうので、ここに書き留めて。

岡部徹さんのおはなしを読ませていただきました。

ボンジョビウム

ドラマに出てくるボンジョビウムというのは、タンタルのことを指しているのかなと思えます。ボンジョビウム外交などといって、レアメタルがでてきています。

猛暑と指輪の熱い関係

今年の猛暑が例年以上とニュースで連日報道され、インドよりタイより暑いとのこと。路上を歩いて神宮前駅からはたったの5分なのに、店舗に着く頃には汗だくになります。外気温とともに上昇した体温をさげようと、身体は自ら調節し血管の拡張に比例して、指のサイズもアップダウンが激しくなります。

冷房が効いている室内に入れば熱は放出されクールダウン。すると指輪のサイズもダウン。再び炎天下を渋谷に向かって歩き出せば、渋谷駅に着く頃にはサイズがアップすることになります。

そして金属アレルギーにもからんできますが、有害な紫外線による日焼けで皮膚がダメージを受けた状態でさらに日頃とは異なる化粧品をつけるなどで症状が起きたりするケースがあり、単に金属アレルギーと混同されることにもつながります。

金属に触れることで皮膚になんらかのアレルギー感作が現れると考えられがちではあるけれども、紫外線による害のほうが肌にとって要注意な季節となっています。肌のコンディションには気を配りたいものです。

金属アレルギーへの対応とチタンの指輪の実例はこちら

猛暑だけではなく、梅雨どきにも熱中症は起こりますし、梅雨の方が気がつきにくくなったりします。

水分を摂らずに汗をかくと塩分も汗といっしょにからだの外へ出てしまうので、ナトリウムが足りない状態になってしまいます。

塩分の摂りすぎはむくむけれど、不足するのもよろしくありません。

水分補給と運動

運動の前後や運動中に水分をとりすぎると、血中ナトリウム濃度が生命の維持に危険なレベルまで急激に低下することがわかっています。からだが摂った多すぎる水分を十分な速度で体外に排出できず、血中ナトリウムを安全なレベルに維持できないためだそうです。

希少金属 チタンの価値とジルコニウムの値段

チタンとジルコニウム、ともに人体に無害で金属アレルギーにも有効性の高い金属です。

 

金属の価値というのは、埋蔵量イコール金属の値段といった単純な式で決められているわけではありません。

サージカルステンレスの原料の鉄鉱石が豊富であり、精錬も広く普及していることから、ステンレスは最も身近に手にできる金属です。一方チタンの原料となる金属鉱物資源は地中にある程度埋蔵量があることが知られているにも関わらず、稀少となっている理由はその、精錬に要する非常に高度な技術にあります。

ステンレスとは違い、純チタンを精製するには非常に高度な技術を要するため、容易に流通せず希少金属と位置付けられコストにも反映されています。

たとえ地中にたくさんあっても、地上で我々がチタンとして手にしがたい希少な金属だと言えます。

コストに反映しているものには「需要」も大きく関係します。
ジルコニウムの需要というのは、ハフニウム、ウランとともに原子力産業からの需要がメイン(90%)です。

ジルコニウム材ともなると、原子力関連というカテゴリーに位置付けられ誰もが自由に輸入する事は出来ず、経済産業省令の定める手続きに従い、経済産業大臣の承認を得なければ輸入できないハードルの高さがチタン以上にジルコニウムのコスト高に繋がっていることから、ジルコニウムの流通コストに反映されている現状があるのです。

<h2>金属の背後霊「TMR係数」リサイクル</h2>

出典:物質材料研究機構
http://www.nims.go.jp/research/elements/rare-metal/study/

希少資源とリサイクル/環境省

プラチナや金などの貴金属は、たとえ指輪にはわずかしか使われていないとしても、鉱山から採掘される現場ではその何十万倍もの土砂に混じった鉱物を掘り起こしています。1tonの金属を得るのに何トンの土壌や水等の天然資源を消費するかをTMR係数と呼ばれたり、金属資源の背後霊と言われたりします。

1gの金属資源を採取するのに必要な関与物質総量

鉄を採るために必要な残土鉱物は約8gなのに対し、銅は1グラムに対し約360gの土を掘り、銀は約4.8kg、プラチナは約520kg、ゴールドは約1.1tも掘られて捨てられます。

鉱山ではなく、日本国内にあるとされる地上資源として、どれだけの金属資源が存在するのか、推計する研究が行われています。国内に蓄積されているゴールドは6,800トン、タンタルは4,400トンあり、地球全体の現埋蔵量に占める比率に換算すると、ゴールドは16.36%も保有しており、タンタルは10.41%も使われないまま家庭で保管(退蔵)されたり現在使用されたり、日本に埋もれている計算になります。マイナーメタルはもっと声高にリサイクルを推進されなければいけない希少な金属です。

かつて日本で採掘されていたレアメタル分布

金属アレルギーの検証

金属アレルギーというと、金属全般に対して症状が出ると思ってしまいがちですが、ほんとうは原因は個人差が大きいのです。純金に対してもだめなひともいれば、純プラチナでもだめなひと、犯人はニッケルだけではありません。

チタンで大丈夫かどうか心配とおっしゃる方には、いつもの歯磨き粉をチェックすることですぐわかります。

歯科に薦められる歯磨きの幼児用にさえも子どもが好きなぶどう味とともにチタン(Ti)が配合されています。

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