神宮前の展覧会

神宮前6丁目の工房からの帰り道、シャネルとブルガリの入っている神宮前5丁目のビルで落合陽一展がやっていたので観てみました。今をときめく、デジタルとネイチャーを結びつける筑波の科学者の作品はこれまでの概念でいるとびっくりさせてくれるものでした。音が見える化されている装置、イルカの超音波が録音され、それがレーザービームで見えるようになっていました。作品とも戯れることができるような、作品を体験するという種類のアートです。

落合陽一のデジタル作品展

これは写真でもなければビデオでもないような、モニターがないのに蝶が網膜に送られてきます。このしくみはカメラがとらえた映像を空中に浮かびあがらせるデジタル技術なのだそうです。

落合陽一展光がものに反射して普段わたしたちはそこにある物体の色をとらえます。

チタンの反射がそれを日々感じさせています。見る角度によって色はいつも同じ反射を送ってこないから。

チタンの青

例えばチタンはレインボーのような、モルフォ蝶のような干渉色ですが、ゴールドの金属は青を吸収して黄色をはじきかえしてくるから私たちの網膜が黄金色を感じ取っています。

宙に浮くボールの作品覧会にはボールが宙に浮いている作品もありました。これはすでに杉本博司さんの作品で見た宙に浮くボールを想起させられました。

杉本博司さんの作品は重力と反重力が象徴させる建築物の権威をも作品に取り込んだ仕掛けでしたが、落合さんの作品はテクノロジーに焦点が当たっていて、新しい視点とか挑戦を感じさせます。 作品というより装置のような世界です。