笹口悦民写真展 「無言の恍惚」 箱根 彫刻の森美術館
指輪と義指をVogue Japanの表紙を撮っている笹口さんの作品撮影に提供しました。その、プロドットの作品を撮っていただいた写真も含む「無言の恍惚」写真展が開催中で、新年早々行ってきました。ベンツがスポンサーになった大々的な写真展です。
この手で作った義指や関節リングたちが被写体になって展覧会に展示されるというのは初めてのことです。
撮り方で同じ指輪と思えないほど妖艶で不思議な物体に見えてきます。写真というのも切り取り方でまったく違う見せ方になるのだなと奥深さを実感しました。
箱根は登山鉄道の各駅も、彫刻の森美術館の屋外も、いぶし銀にするときに使うムトウハップの匂いがプーンと漂っていました。ロマンスカーの道中きれいな富士山も見えました。
もの事の切り取り方でまったく違う局面が見えるといえば、以前東京都現代美術館で見た、吉岡徳仁さんの作品展もそうです。結晶でできた椅子やおびただしい数のストローで増殖していくような結晶を等身大で見せてもらったような、不思議な迷路に迷い込んだようなわくわくがありました。